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格納庫に眠る2機目のAn225、世界最大の未完成機に迫る
2019.01.03
https://www.cnn.co.jp/travel/35125851.html

世界最大の未完成機、2機目のAn225
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ウクライナの首都キエフ郊外にある巨大な格納庫には、未完成のアントノフ225型機が眠っている
An225で完成したのは「ムリーヤ」の愛称で知られる1機だけ。1988年に初飛行を行って以来、稼働を続けている

89年に2機目の製造が始まったが、91年にはソ連が崩壊し、同機が完成することはなかった

1991年以降、ソ連の宇宙計画は崩壊し、2機目のAn225の製造も94年に停止した

このため2機目のAn225はいまだキエフ西郊の巨大工場に眠っており、プロジェクトの完成に必要な投資を待っている状態だ

An225のプログラム責任者、 ゲンナジー・シルチェンコ氏は、同機の完成のためには2億5000万〜3億5000万ドルの投資が必要だと語る

中国は2016年にプロジェクトへの関心を示したが、An225の部品を中国の地まで運ぶことは困難で、この取引は頓挫した

シルチェンコ氏は2機目について、数十年にわたり棚上げ状態となっているものの、完成時には新品同様になるだろうと主張する

胴体や主翼、前脚、尾部など、2機目の機体の主要部品はすべて完成している
シルチェンコ氏は、投資を呼び込めれば、既にある部品の接合に加え、制御盤の開発や水平尾翼の完成にもこぎ着けられると話す

最近は民間セクターを中心に宇宙探査への関心が高まっていることから、2機目のAn225の市場が生まれる可能性もある