セイン・カミュ『からくりTV』共演の「ボビーがすごく嫌いだった」自分を救った“さんまの言葉”
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ボビー・オロゴンに「コイツだけは辞めさせてください!」

「ボビーは初め、すごく嫌いでした。ふざけてばっかりで。ボク、こう見えて根がまじめだから(笑)。
ボビーが面白かったのは耳で聞こえたのを、そのまま言ってることだったんだけど、
彼は頭がいいから、だんだん“こう言うと面白い”ってわかってくる。
それでボクを怒らせようと、ワザとふざけたことを言うから
ディレクターに“コイツだけは辞めさせてください!”って言うくらい、やりづらくって。すごく苦手でした」

 しかし、司会の明石家さんまは面白がり、視聴者からも支持される。

「さんまさんが“セイン、そんなに怒らんでもええんちゃうの〜”って言っていて。オンエアを見て衝撃を受けました。
“そうか、バラエティーなんだし、すごく怒っている自分、ヒドいな。みんなを楽しませなきゃ”って。
さんまさんのひと言のおかげで、ちょっとずつ修正していって。
イライラはするんですけど、少しずつ少しずつ……そうしたら気づいたんです。
ボビーはボクを怒らせることによって、面白さが引き出されている。コイツはそれを狙ってやっていたのか!って」

 噛み合わない2人のやりとりが面白がられていたのだ。

「“カッチーン!”とくるけれど、その裏では“ありがとね”って気持ちがありました。
お互いのよいところを引き出しているのかなって。
そこまでに2、3年はかかりましたよ。それで家族ぐるみで仲よくなりました。
あと、アドゴニーとエリックもいてくれたのは助かった。ボビーだけだったら、きつかったから(笑)」

『からくりTV』からは多くのことを学び、その後の芸能生活に生かすことができた。
もともと、セインは日本のタレントになりたかったわけではない。

「日本で育ち、ハリウッドを目指して入ったニューヨークの大学は演劇専攻。
休学して日本に戻ってきたときに友達が働いていた芸能事務所に遊びに行ったら“マネージャーやらない?”って誘われました。
裏方をしながら自分もタレントとして出るっていう、一石二鳥的な形。
通訳もいらないことになりますから、すごく使いやすい人ですよね(笑)」