シリアの反体制派戦闘員がウクライナでロシアと戦う意思を表明、ウクライナ国籍のシリア人も民兵を結成
2/28(月) 10:01

民による平和的な抗議行動が、弱者の正義を振りかざした暴力に変貌しようとしている。

場所は言うまでもなく、ロシア軍の攻撃に晒されているウクライナだ。

だが、フリーダム・ファイターになろうとしているのは、ウクライナの市民だけではない。

2011年に「アラブの春」が波及して以降、「今世紀最悪の人道危機」と呼ばれて久しいシリア内戦において、
シリア政府、そしてそれを全面支援してきたロシアへのルサンチマンに苛まれたシリアの市民(を自称する活動家)のなかにも、
暴力の応酬に身を投じようとする者が残念ながら現れ始めている。
アブーTOWがウクライナ行きへの意思を表明

最初の声が上がったのは、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)が軍事・治安権限を握り、
自由と尊厳の実現をめざす「シリア革命」の最後の牙城と目されるイドリブ県だ。

ロシア軍がウクライナで戦端を開いた翌日の2月25日、米国製のTOW対戦車ミサイルによる狙撃の名手であることから、
スハイル・アブーTOW(アブーはアラビア語で「お父さん」の意味))の異名で呼ばれるスハイル・ムハンマド・ハンムードがツイッターの自身のアカウントを通じて、ウクライナでロシア軍との戦闘に参加する意思を示した。

ハンムードの書き込み内容は以下の通りだ。

いかにしてウクライナに行き、ウクライナ軍とともに戦うことができるか。方法はあるのか。私には用意ができている。

https://news.yahoo.co.jp/byline/aoyamahiroyuki/20220228-00284274