日本人のプーチン妄想...「独裁者」を「英雄」にするプロパガンダ | Web Voice
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侵略戦争というまさかの暴挙に踏み切ったロシア。私たちは、プーチン大統領の頭の中を読み誤っていた。ウクライナ人学者による日本への緊急警告。
※本稿は、グレンコ・アンドリー 著『NATOの教訓』(PHP新書)の内容を、一部再編集したものです。
あまりにも現実からかけ離れたプーチン礼賛
日本の保守層の一部では、重度な「プーチン妄想」が蔓延している。妄想を意図的に拡散している人物も何名かいる。
とくに日本では安倍首相、アメリカではトランプ大統領が在任中の時代に、プーチンを褒めたたえるプロパガンダが繰り返された。
日本の新聞や雑誌では「安倍・プーチンの蜜月関係」「プーチンとトランプが惹かれ合う理由」などの表現が記事に記されていた。
プーチンを礼賛するプロパガンダによれば、プーチンは日米首脳と仲が良く、共に中国包囲網を作る、という。このあまりにも現実からかけ離れた妄想には、仰天するしかない。
また、プーチンを「国際金融資本」やら「ディープステート(影の政府)」と戦う英雄のように見なす陰謀論も蔓延していた。本来、この手の陰謀論を信じる人は「頭の悪い人」と一笑に付せば済む話だが、最近はSNS(ソーシャルメディア)で陰謀論が広まり過ぎて実害が出てしまうので、笑えない。
とくに陰謀論が日本の保守層に広まると、自分のことを愛国者だと信じる人達が日本を守るつもりで日本に害を与えてしまうので、注意が必要だ。
(以下略