就職難で「仕方なく希望しない仕事に就いた」「正社員を諦めた」という人が多かった氷河期世代。昨今の支援策で、正社員率が向上しているといわれていますが、非正社員のままの人はまだ大勢います。40代で非正社員の現状をみていきます。

現在、男性40代の労働力人口(就業者と完全失業者を合わせた人口)は880万人、そのうち雇用者は784万人、役員を除く雇用者は722万人です。さらに正社員は665万人、非正社員は57万人となります。40代男性の8%、つまり12人に1人は、望むか、望まざるかは別として、非正社員として働いています(厚生労働層『労働力調査』2022年1月)。

さらに細かくみていくと、「パート」が9万人、「アルバイト」が13万人、「派遣社員」が10万人、「契約社員」が18万人、「嘱託」が3万人、「その他」が4万人となっています。

各世代の非正社員の割合をみてみると、20代で20%強、30代で10%強と、40代が特別高い、というわけではありません。ただこれまでのキャリアをみると、「社会人になってからずっと非正社員」という割合が高く、年齢的にキャリアアップが難しいことから、さまざまなサポートがされています。https://news.yahoo.co.jp/articles/343d490b70382219fa19d2ecc9dd5a2a891b04cd



20代後半から40代前半でマイホームを購入し、50代で教育費やローンの区切りがついて、純貯蓄額がプラス。50代から定年までは老後を見据えて貯蓄に励む……これが平均的な世帯像です。しかし非正社員の年収帯は、40代で純貯蓄額がプラスという状況。これは世帯年収的にローンを組むのは厳しい……そんな現状がみえてきます。