ウクライナ侵攻の報道やSNSの情報によって精神的な影響も…精神科医「過剰に接しないように」

イタリア出身の精神科医、パントー・フランチェスコ氏は「こうした分野の研究はこれまでも行われていて、例えば2001年のアメリカの同時多発テロ事件の際のテレビ視聴者を対象にしたものがある。やはり長時間にわたって暴力的な映像を見てしまうことで悲観的な気分になったり、不安障害が生じやすくなったりするし、PTSDになるケースもある」と話す。

 「私たちの脳は映像が現実の場面なのかどうかの区別がつかないし、映像が無かったとしても声を聴くことで予想ができる。特に記者たちを対象にした研究の中でも、戦場を取材している記者への精神的な影響が大きいというデータが出ている。テキストだけでもやはり影響があるので、例えばTwitterにはキーワードをミュートする機能があるので、過剰に接しないよう、一時的に使ってみるということもいいと思う」。