中国海軍初の航空母艦。旧ソ連製の「ワリャーグ」をウクライナから1998年に購入、2002年から9年かけて改修工事を行った。11年8月から試験航海を計10回実施し、11年12年9月25日に艦名を「遼寧」とすることが公表され、事実上就役した。
ワリャーグは、ロシアの空母「アドミラル・クズネツォフ」と同型艦。旧ソ連時代にウクライナのニコライエフ造船所で建造が始まり、1988年に進水した。しかし、91年のソ連崩壊後、資金不足で作業がストップし、完成まで70〜80%のところで放置されていた。中国は就役に当たり、機関や兵装、電子システムなどを自国製のものに入れ替えたり、大掛かりな改修を加えたとみられる。ただ、機関の能力が不明のため、どの程度の戦力になるかは分かっていない。
https://www.jiji.com/jc/v2?id=20100503aircraft_carriers_of_the_world_12