岐阜県警国際捜査課と組織犯罪対策課、岐阜南、各務原、高山の3署でつくる合同捜査本部は1日、覚醒剤や偽造在留カードを密売していたとして、カンボジア国籍の21〜33歳の男女計11人を摘発し、一連の捜査を終結したと発表した。
国際捜査課によると、昨年1月にカンボジア国籍で住所不定、無職の男（26）を入管難民法違反（資格外活動）の疑いで逮捕した際、偽造在留カードを持っていたため、入手経路を捜査。この男や、住所不定、無職の男の被告（30）=覚醒剤取締法違反などの罪で起訴=ら計4人を入管難民法違反（偽造在留カード提供・収受）の疑いで逮捕した。
さらにこの30歳の被告を昨年10月に逮捕した際、乗用車に覚醒剤約12グラム（末端価格約72万円）を隠し持っていたことから、流通ルートを捜査。被告は、住所不定、無職の男の被告（33）=覚醒剤取締法違反罪などで公判中=とともに県内や名古屋市、大阪府の6人に密売していたことが分かり、計8人を摘発した。33歳の被告は合成麻薬MDMAの粉末も持っていた。
30歳の被告は2年ほどにわたり東海地方のほか、関東や関西でも覚醒剤の密売を繰り返していたとみられ、途中から33歳の被告も加担していた。飲食店などで知り合った友人づてに販売先を広げたという。
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