英メディア、キエフに向かうロシア軍は軍事的に最悪でカモにされるだけ


対戦車ミサイルを担いだウクライナ軍兵士は後方に浸透して車列を襲撃

ロシア軍上層部は侵攻開始と同時に首都近郊のホストメル空港をヘリに分乗したスペツナズ(特殊部隊)で強襲、IL-76で空挺部隊を供給して戦力を増やしたのちにキエフ中心部に侵攻してゼレンスキー大統領など政権主要メンバーを拘束、
現政権を転覆させて親ロシア政権を樹立する計画だったのだが、スペツナズを乗せたヘリとIL-76が撃墜されホストメルの確保に失敗。

さらにホストメル空港の滑走路は大きなダメージを受けているため、再度ココを確保してもIL-76による航空輸送が難しいため首都攻略は地上からの侵攻に切り替わったものの制空権の確保に失敗、
キエフに向かう大軍の長い車列は無人機や榴弾砲/MLRSの格好の標的となり、西側諸国が供与した対戦車ミサイルを担いだウクライナ軍兵士は後方に浸透して車列を襲撃して焼き払い、後ろから次々とやって来る部隊は先にも後にも進めなくなって1枚の衛星写真では捉えきれないほどの車列が完成してしまったのだ。

この大軍が順調に首都キエフ近郊まで辿り着いていたら「ウクライナ侵攻を早期に終結させる」というプーチン大統領の希望は叶っていたかもしれないが、残念ながら一度狂ってしまった大軍の進軍を立て直すのは容易ではなく、
特にウクライナ軍が集中的に輸送部隊を襲撃して焼き払うため装甲車輌部隊の燃料不足は深刻な上、未だにロシア軍は制空権を確保出来ないでいるため先にも後にも進めなくなった大軍の直面するリスクは非常に高い。

英軍情報部のフィリップ・イングラム元大佐は「制空権が確保されていない交戦地域のど真ん中で部隊が立ち往生するなんて軍事的に最悪でカモにされるだけだ。
ウクライナ人はロシア軍の補給部隊の位置を完全に把握しているので大軍が態勢を立て直すのを全力で阻止するだろう。ロシア軍はこれほど大規模な部隊を一度に南下させるべきではなかったんだ」と語っている。

確かに首都キエフから北に約30kmの地点におびただしい数の戦車、装甲車、自走砲などが存在(車列の長さは27km以上)するが、制空権が確保されていないため前進すれば無人機や榴弾砲/MLRSの格好の標的となり、
現地に留まり続けても補給部隊をウクライナ軍に削られるためじわじわ消耗していき、侵攻が停滞したキエフでは緻密で多層的な防衛陣地の建設が進んでいるらしい。

https://grandfleet.info/european-region/russian-media-heading-to-kyiv-is-the-worst-military-duck/