(CNN) ウクライナでの「ジェノサイド(集団殺害)」をめぐり、同国がロシアを提訴している問題で、国際司法裁判所(ICJ)は7日から審理を開始する。
ロシアは先月、ウクライナ東部の親ロシア派支配地域でジェノサイドが起きていると主張し、住民を守るためと称して「特殊軍事作戦」の開始を宣言した。
ウクライナはこの主張を全面的に否定し、逆にロシア側がウクライナでのジェノサイド行為を計画したとして、先月26日に提訴。事態の悪化を防ぐ「仮保全措置」を求めている。

ICJは1日、オランダ・ハーグのICJ本部で7〜8日に審理を開くと発表した。
ICJのドノヒュー裁判長はロシア外相に緊急の通知を送り、仮保全措置の命令が出た場合に備えて準備するよう求めたという。
新型コロナウイルスの感染対策に配慮して、審理はハイブリッド方式で開かれ、一部の裁判官はオンラインで参加する。

https://www.cnn.co.jp/world/35184321.html