輪島に注射器625本漂着 珠洲58本、志賀にも23本 ロシア語包装 住民「気持ち悪い」
奥能登の海岸で大量の注射器が漂着している問題で4日、輪島市の海岸で新たに625本の注射器が見つかった。志賀町でも23本、珠洲市でも58本が新たに確認された。石川県内では3日までに数十本が見つかっており、包装用の袋にはロシア語とみられる表記もあった。住民からは「気持ち悪い」との声が上がった。
輪島市では、職員11人が同市町野町曽々木や門前町などをパトロールし、海岸や漁港などで注射器を発見した。
志賀町では、安部屋の海岸近くで工事をしていた作業員が注射器を見つけ、町に連絡した。注射器は町が回収し、処分する。珠洲市真浦町では午前9時半ごろに住民が見つけ、能登海上保安署に通報した。注射器はいずれも長さ約10センチで、針だけや個別に包装されたものもあった。
京都府や兵庫、鳥取、島根各県の海岸でも似た注射器が見つかっている。県内ではこれまでに珠洲市清水町で28本、同市高屋町で2本、同市真浦町で3本、輪島市町野町曽々木で数十本が見つかり、海保や市職員らが海岸をパトロールしていた。
志賀町安部屋の海岸で注射器を見つけた作業員は「なぜ海岸に注射器があるのか不思議だった。外国語の表記もあり、気味が悪い」と話した。輪島市町野町曽々木の海岸の近くに住む堀井利治さん(74)は「何で注射器が流れ着くのか不思議だ。針が付いていたら危ない」と憤った。
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