ロシア空軍に不可解行動
ウクライナの空で大損害を被るのも当然な「定石」軽視とは?
3/5(土) 6:22配信

ロシア軍が大損害を被った主要な原因のひとつに、
航空優勢を得られなかったという点が挙げられます。
「航空優勢」とは「ある空間において、ある時間内、味方の航空活動において
大規模な妨害を受けることがなく、また敵国の航空活動を困難とさせた状態」を意味し、
「制空権」という言葉でも知られます。

(中略)

ところがロシアによるウクライナ侵攻では、不思議なことが起こります。
ロシア軍は航空優勢確保のための爆撃をひと通り実施しただけで、
なぜか全く不徹底なまま「航空優勢を確保した」と判断、
なんとまだ地対空ミサイルなどがたくさん残っているウクライナ本土に対し、
ヘリコプターや輸送機を突っ込ませ陸軍を送り込む「空挺降下作戦」を実行してしまったのです。  

その結末は大変、無残なものでした。
ウクライナ軍は最初の5日間で、ロシア空軍の飛行機29機、
ヘリコプター29機を撃墜したと発表。この数字にはエンジン4基を搭載し
兵員輸送にも使われるイリューシンIl-76大型輸送機が2機含まれており、
最悪この2機だけで200人から400人のロシア兵が死亡した可能性があります。
また、降下した空挺部隊が敵中に孤立したまま撃破されるといった事態も、少なからずあったようです。  

ウクライナが巧妙に地対空ミサイルを隠蔽し、見事な「死んだふり」に
ロシア空軍がまんまと引っかかったという点はほぼ間違いないと思われますが、
なぜロシア空軍の作戦がここまでずさんだったのかは、さらなる調査が必要となるでしょう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5d1d228271152ac03002c8f2b6dd52d274470b03