まさかのミスも、ベテランは切り替えが早かった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021-22」3月4日の第2試合、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)が親番で第1ツモを取り忘れる「少牌」で、アガリ放棄の裁定を受けた。この時、沢崎は慌てる素振りは見せず、余裕の苦笑いを見せた。

場面は東2局、前局に見事な満貫をツモり、さあここからさらに加点、と意気込んだところで、沢崎は第1ツモを持ってくる前に切ってしまった。その瞬間、本人も指先が固まり、すぐに気付いたが後の祭り。審判からアナウンスがあり「少牌」が告げられ、アガリ放棄となった。

この中継の実況を務めていた松嶋桃(協会)は、沢崎の第1打を見て「ん?」とリアクション、また解説の河野直也(最高位戦)も「あっ」と、短い言葉で事態を悟った。

裁定を待つ間、沢崎は手のひらを縦にして「ごめん」と周囲へジェスチャー。苦笑いして水を一口含み、アナウンスを待った。審判の言葉を確認した後は、対戦相手に改めて「失礼しました」と一礼して試合再開となった。

レギュラーシーズン終盤、チームの順位を左右する大事な試合でまさかのミス。こんな場面では誰であっても動揺してもおかしくないが、そこは67歳を迎えたリーグ最年長の大ベテランだ。すぐに気持ちを整え、この試合を2着で終えて、プラスのポイントを持ち返ることに成功していた。

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