ロシアによるウクライナ侵攻が激しさを増す中、在日ウクライナ大使館が義勇兵を募集。20〜60代の日本人約70人が志願し、その多くが元自衛官とされたことも話題を呼んだ。一連の流れを受け、林外務大臣は「日本外務省としてはウクライナ全土に退避勧告を出している」などと発言。現在、ウクライナ大使館のフェイスブックにおける投稿は削除されている。

 そんな中、在日ウクライナ人兄弟がYouTubeに投稿した動画が話題を呼ぶ一方、「早く義勇兵になって死ね」「お前の父親早く戦死しろ」など心無い誹謗中傷が相次いで寄せられている。兄弟はそのことを受け「一刻も早く対策を」と悲痛な思いを明かした。

(中略)

 その他、サワヤン兄弟によると、今回の件で憤りを感じていることがあるという。それが戦争に関する誹謗中傷だ。

「僕の場合ですけど…『お前の父親早く戦死しろ』とか『お前も早く義勇兵になって死ね』とか。信じられないような言葉が飛んでくる」

 残念そうな表情を浮かべたサワさんは「ロシア人の方にも、僕とは違う視点での本当に傷つくような言葉が投げかけられていると思う。国を問わず、戦争がベースとなった誹謗中傷は許されないことだと思っている。一刻も早く対策を施して欲しいと率直に思う。20年後、30年後にまたもどってきたらいいじゃないかと。戦争が落ち着いたらまた戻ってきたらいいじゃないかというピースフルな意見を述べていた方もいたが、戻れるわけない。じゃあもう、戦うしかないよねっていう話です」と母国が置かれた苦しい状況についても切実に訴えかけた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/88309b4b0a5707cc174a4aa2f6945c1e5c7ba269