北京パラリンピック、クロスカントリースキー男子20キロクラシカルの立って滑るクラスで、川除大輝選手が初の金メダルを獲得しました。
川除選手は、序盤から積極的にレースを展開しトップに立ち、後半もそのリードをさらに広げて、2位に1分30秒余りの差をつけて52分52秒8のタイムでフィニッシュしました。
このほかの日本選手では、新田佳浩選手が7位、岩本啓吾選手が13位でした。
銀メダルは中国の蔡佳雲選手、銅メダルは同じく中国の邱明洋選手でした。
開会式で旗手を務めた川除選手は、2回目の出場となったパラリンピックで、金メダルを獲得し、日本のパラクロスカントリーチームの新たなエースとして、力を示しました。
生まれたときから両手足の一部の指がなく、身長1メートル60センチと、海外勢に比べるとひときわ小柄ですが、強靭な下半身と体幹の強さを生かして、ストックを持たず、雪の上を走るように滑ります。
在学する日本大学では、夏場を中心に障害のない選手たちとともにトレーニングを積んでいて、体幹や上半身を中心に筋力がついたことで推進力に磨きがかかりました。
去年12月にカナダで行われたワールドカップでは2種目で4位に入り、手応えをつかみましたが、課題として終盤の失速を挙げていました。
疲れが出ると腕の振りが小さくなることが原因だとして、その後の合宿では、両手に水を入れたペットボトルを巻きつけて負荷をかけ、最後まで腕の振りをしっかり継続できるためのトレーニングを積んできました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220307/k10013517991000.html
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