「私はまったく怒鳴ったりしないよ。怒鳴ると、相手によく聞こえなくなるからね。相手にはこちらの話をすべて聞いてもらわなければならない。怒鳴って大声を出すと、相手はこちらが何を言わんとしているかをよく理解できなくなる」(『オリバー・ストーン オン プーチン』土方奈美訳、文藝春秋刊)
現状のプーチン氏を見ると説得力に欠ける発言だが、感情のコントロールに関するストーン監督とのやり取りのなかでは、さらに見逃せない発言をしている。
〈──あなたにも機嫌の悪い日はあるのだろうか。
「女性じゃないからね。機嫌の悪い日はないよ」
──(笑)ほら、これでアメリカ国民の五〇%が侮辱されたと思うよ。そう受け取られるだろう。
「誰かを侮辱するつもりはないさ。自然の摂理だ」
──つまりあなたから見ると女性のほうが男性より感情的であり、あなたは感情が理性に入り込んでくるのを好まない、とこういうわけだろうか?
「自然のサイクルというものがあって、男性にもおそらくあるが、女性ほどはっきりとはしていない(以下略)」〉(同前)
性差別と考えられる発言だが、ストーン監督は聞き流しており、この発言が国際的に問題になることもなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e3668356f1a46ed3c7312021cfac2c26b444516