香港政府が今月予定していた全住民対象の新型コロナウイルス検査は無期限延期に追い込まれた。
香港は世界でも人口当たり死者数が際立って多く、高齢者へのワクチン接種や死者数の削減を優先することにした。
林鄭月娥行政長官は9日の記者会見で、実施時期を含めて全域の強制検査計画はなお策定中だと説明。
香港当局は当面、介護施設の高齢者向けワクチン接種と治療用の病床拡充に軸足を置くと述べた。
林鄭長官の主要な記者会見は全住民対象のコロナ検査計画を発表した先月22日以来。
計画自体は明らかにしたものの、詳細が分からず、同長官もその後は公の場に姿を現さなくなったため、
検査期間中に発動される方向のロックダウン(都市封鎖)がどの程度厳格なのかやその期間を巡って市民はメディア報道に頼らざるを得なくなり、戸惑いや混乱が広がっていた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-09/R8GLEHT0AFBH01