人種差別によって出国がさらに難しくなっている、と語る学生もいる。
ソーシャルメディアを見ると、アフリカやアジア、中東出身者が国境警備隊に暴行を受け、バスや列車で乗車を拒否される動画が目に入る。
そのかたわらで白人は乗車を許されている。

「ウクライナ西部にたどり着くのに600ドル払わされた学生たちもいる。国境では人種差別もあると聞いた。
それは戦闘が始まる前からぼくらが経験していたことだ。黒人への態度は違う」と述べた。

インド人のタンメイさん(24)は、自身の兄弟がウクライナを出国しようとした時に、同国の国境警備隊から暴行を受けたと話す。

タンメイさんは、インドのデリーから取材に答え「ポーランド国境近くの警備員がぼくの兄弟を乱暴に押し、
スーツケースを放り投げた。兄弟とその友達に『出ていけ』とわめきながらだ」と語った。
「兄弟によると、そのウクライナの警備員たちは(白人の)人々は通している。つまり『白人じゃないやつの命など価値が無い』というわけだ」──。

https://jp.reuters.com/article/ukraine-discrimination-students-idJPKBN2L40H8