小学生雀士もここまでレベルが上がっているのか。そんな麻雀新時代の訪れを感じさせるシーンが誕生した。
麻雀ニュース番組「熱闘!Mリーグ」で、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)が先生役を務めて、未来のMリーガーを目指す親子に授業を行う企画が放送された。
Mリーガー32人の中でも、屈指の理論派として知られる園田だけに、すらすらと疑問に答えていくと見られていたが、小学生からのまさかの質問に「何年生?」と驚くことになった。
ある小学生からはMリーガーになってよかったこと、また親からはMリーガーになれなかった時の将来への不安といった質問が飛んだところ、「テレビなどで活躍できるようになって社会的地位が上がった。両輪の理解を得られた」「麻雀は半荘1回がだいたい60分。60分間、思考し続ける体験はあまりない。算数も麻雀との親和性は高い」と、それぞれ迷いなく答えていた園田だったが、想像を上回る質問には戸惑った。
その質問を投げかけたのが小渕真凛乃さん。内容は「裏スジを考慮して打つことはありますか。裏スジはあまり当てにならないと思います。プロの方々はどう思いますか」というもの。これにはポカンとしてしまう親子もあり、その質問のレベルの高さに教室内がざわついた。
裏スジとは、同じ種類の数牌の1・4・7、2・5・8、3・6・9を「スジ」と呼ぶのに対して、その隣のスジに対して言うもの。たとえば捨て牌に8筒があった場合、その1つ内側の隣の牌、7筒を含む4・7筒が裏スジにあたる。河に捨てられた牌から、相手のアガリ牌を読む上で、ダイレクトなスジのもう一段階上のものだ。
これには園田も答える前に「小学何年生?」と逆質問。小渕さんが「10歳です」と答えると、視聴者からも驚きのコメントが次々と寄せられることになった。またこの様子をスタジオで見ていた番組出演者からも「ホントか?」「すごい」「有望すぎる!」といった声が続いた。
落ち着きを取り戻した園田は、小渕さんに対してプロとしての“ガチ回答”をスタートした。「結論から言うと、プロはスジだから安全とか、裏スジだから危険だとは考えない。そういうのは暗記型の覚え方。なぜ通りそうなのか、当たりそうなのかを思考し続けていくのが大事だと思います」。スジの牌がいつも安全牌になるなら、暗記してその通りに切っていけばいいが、5筒が切られたところに2筒を切って手痛い放銃、というのもよくある話。であれば、裏スジでも同様だ。セオリーとして語られることも多いが、全てはその局ごとに変わる状況の中で考えるべきことというのが、トッププロ・園田の言葉だ。
これを聞いた小渕さんは「麻雀って思考力が大切なんだなと、よくわかりました」と笑顔で納得の表情。将来、小渕さんがMリーガーになり勝利者インタビューに応じることがあれば、この日の授業のこともきっと語られるだろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/64ad743765e50f2bff6d88587b0deac5224c424e
https://i.imgur.com/AGC91pB.jpg
https://i.imgur.com/6JtTJGH.jpg
https://i.imgur.com/0pcj4cb.jpg