スリラーバーグで初めて唄われたビンクスの酒ですが、ロジャー海賊団の回想シーンでも唄われていたことで最近また話題になっています。そもそも伏線大好きな尾田栄一郎先生の作詞でCD化までされていること自体、何か意味がありそうですよね。
そこで今回は、ビンクスの酒の歌詞をおさらいしながら気になるフレーズの考察もしていこうと思います。
ビンクスの酒はいつ生まれたのか
出身の海に関係なく広く知られている海賊の唄「ビンクスの酒」は、はるか昔からあることがわかります。また、この唄を広めることで“海賊”への憧れを後押ししていると仮定するなら、ジョイボーイが何者かにラフテルを目指してもらうために作った唄なのかもしれません。
ビンクスの酒を 届けにゆくよ
“ビンクス”の候補としては「地名(産地)」「人名(生産者)」「国名(名産)」が浮かびます。或いは、何かの隠語の可能性もあります。
空にゃ 輪をかく鳥の唄
輪(円)をかく鳥といえば、光月家の家紋が浮かびます。ポーネグリフを彫った石工職人の家系である光月家なら、ジョイボーイが作った唄に登場しても不思議ではありません。ラフテルまでの道のりを意味する歌詞だとしたら、地図である「ロードポーネグリフ」が出発地点となりますので、そのヒントとしての光月家の家紋なのかも。
我ら海賊 海割ってく
ワンピースの世界で海を割っているものは、“赤い土の壁”と“偉大なる航路”です。この歌詞では“偉大なる航路”を意味していると思われます。
嵐がきたぞ 千里の空に
嵐=積帝雲で、“突き上げる海流(ノックアップストリーム)”による空島ルートが連想される歌詞です。空島には「ハイウエストの頂」ルートもありますが、こちらは空に吸い込まれる仕組みのようです。
手をふる影に もう会えないよ
このあとに続くのは「何をくよくよ 明日も月夜」という歌詞です。もしかしたら、大切な誰かが月に行ってしまったのかもしれません。月に行ったエネルが空島と関連がありそうな地下都市を発見していることから、本編にも月が関連してくる可能性はあります。
どうせ誰でも いつかはホネよ
この後に続く歌詞は「果てなし あてなし 笑い話」です。“笑い話=LAUTH TALE=ラフテル”なので、ビンクスの酒がラフテルに関する唄であることは間違いないと思います。
https://news.merumo.ne.jp/article/genre/11593199
もしかしたら、ラフテルにはホネになった姿のジョイボーイが宴の準備をして待っているのかもしれません。