3月7日発売の『週刊少年ジャンプ』14号をもって、人気漫画『Dr.STONE』が完結を迎えた。巻末ではジャンプ作家たちが労いの言葉を贈る中、『ONE PIECE』作者・尾田栄一郎の“イレギュラーなコメント”が目立ってしまったようだ。


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ほぼ半数の作家が言及したが…
「Dr.STONE」は約5年にわたって連載されていた看板漫画の1つ。そのためか、完結号の巻末コメントでは多くの作家たちが「お疲れさまでした」といった言葉を綴っていた。


「Dr.STONE」を除く21作品のうち、なんと11作品の作者が完結について言及。たとえば『あやかしトライアングル』の矢吹健太朗は《本当に偉大な少年漫画だと思います》、『逃げ上手の若君』の松井優征も《狙って当てるベテランの実力、ただ脱帽です》と絶賛。『呪術廻戦』の芥見下々や『僕のヒーローアカデミア』の堀越耕平なども、当然のように熱いメッセージを贈っている。


その一方、本誌で最年長の漫画である「ONE PIECE」の尾田栄一郎は全く関係のないコメント。《佐久間宣行さんのYouTubeの企画力がスゴい。この時代に口ゲンカ!! 観ちゃう》と、YouTubeチャンネルへのレビューをつづっていた。


違和感に耐えられなかった読者からは、《ほとんどがDr.STONEお疲れ様コメントなのに尾田さんつええな》《ドクストに尾田栄一郎がコメントしてないの結構気になるわ》《尾田先生の無邪気なYouTubeの話が際立ってておもろい…》《連載短くない組はみんなDr.STONE完結を労ってるのに1人だけおじさんYouTubeチャンネルの話題出してる尾田くんほんまこの…》とツッコミの声が上がっている。


お疲れ様コメントをしない主義?
尾田は大ヒットを記録した『鬼滅の刃』や、8年以上続いた『ハイキュー!!』が完結した際にも、とくに巻末コメントで言及していなかった。一説によると、「親交のある漫画家の場合しかコメントしない」とも言われているようだ。


たとえば、レジェンド漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の完結号では、《泣ける。秋本先生はもう自由なんだ!!! 自由なんだーーー!!!》とコメント。親交のある『NARUTO -ナルト-』の最終話では、同作が最終話で巻頭を飾れなかったことに言及していた。


また先輩や同期だけではなく、尾田よりも若い出水ぽすか・白井カイウの『約束のネバーランド』が完結した際も、《白井さん、ぽすかちゃん連載お疲れ様でした!!!》と親し気にコメントしている。


ちなみに、「ONE PIECE」1000回記念号の「ジャンプ」では、「Dr.STONE」原作・稲垣理一郎がお祝いの言葉を綴っていた。そして作画のBoichiは1000話記念に、自身の連載と並行してスピンオフ漫画『ONE PIECE episode A』を手掛けている。両者とも多少なり親交があるように見えるが…。


読者に見えないところで、完結を労う言葉が交わされたと信じよう。


文=野木