ゼレンスキー大統領 ウクライナ兵“1300人戦死” ロシア兵1万2000人死亡

ロシアによる軍事侵攻が続く中、ウクライナのゼレンスキー大統領は、これまでにおよそ1,300人のウクライナ兵が戦死したと明らかにした。

ゼレンスキー大統領は12日、国外メディアを含めた記者会見を行い、ロシアによる軍事侵攻後、これまでにウクライナ兵およそ1,300人が戦死した一方、ロシア兵は、10倍近い1万2,000人が死亡したと述べた。

ロシア軍による激しい攻撃が続く南部のミコライウでは、集合住宅の敷地内を歩く男性が空を見上げた直後に、立て続けに2回の爆発が起きた。

一方、南東部のマリウポリでは、11日もロシア軍による攻撃で、集合住宅や自動車の修理工場が大きな被害を受けた。

マリウポリの状況について、ウクライナのクレバ外相は、これまでに1,500人以上の市民が死亡したと明らかにしたうえで、「ロシア軍による包囲が続いているが、ウクライナ政府のコントロール下にある」と述べている。

こうした中、ウクライナ大統領府の顧問は、SNSに7日に行ったロシアとの3回目の停戦交渉の後も複数回、ビデオ形式での話し合いが続いていると投稿し、ウクライナの立場は一貫していると、あらためて訴えた。

12日には、フランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相が、ロシアのプーチン大統領と電話による3者会談を行ったが、ドイツ政府は、「およそ75分間の会談の中でドイツとフランスは、ロシアに即時停戦と外交による紛争解決を求めた」と発表するにとどまった。


https://www.fnn.jp/articles/-/330620