ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストらは、米S&P500種株価指数の目標を引き下げた。1カ月で2回目の下方修正となる。ロシアのウクライナ侵攻に伴う世界的な商品の供給混乱が米国株式相場の一段の重しとなり、今年は前年末を若干下回って終了すると見込んでいる。
デービッド・コスティン氏らゴールドマンのストラテジストは顧客向けリポートで、「S&P500種採用銘柄の業績にとってより大きなリスクは商品相場の上昇であり、ひいては消費需要と経済成長の鈍化だ」と分析。最新の予想では年末時点のS&P500指数は4700と、従来の4900から引き下げた。また、指数構成企業の1株当たり利益の予想についても今年5%増の221ドルと、従来の8%増の226ドルから変更した。
ゴールドマンは当初、年末時点のS&P500指数の目標を5100に置いていたが、インフレ抑制に向け米連邦準備制度が従来想定された以上に積極的な金融引き締めを迫られる恐れから、先月下方修正していた。ウクライナ侵攻で、世界の主要資源国の一つであるロシアに対する一連の制裁措置が発表され物価上昇圧力が増す中で、売りの動きが強まっている。
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