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三菱鉛筆の21年12月期、純利益49%増 海外筆記具好調

三菱鉛筆が17日発表した2021年12月期の連結決算は、純利益が前の期比49%増の56億円だった。新型コロナウイルス禍による外出規制の緩和などでオフィスへの出勤が増え、米国や欧州など海外を中心に筆記具の販売が回復した。

売上高は12%増の618億円、営業利益は37%増の75億円。国内の筆記具の販売はコロナ禍に伴うインバウンド需要の消失で回復が遅れているが、海外売上高はコロナ前の水準を上回った。物流費など販管費が増えたが、増収効果で利益が伸びた。

22年12月期の連結売上高は前期比3%増の640億円、純利益は4%増の59億円を見込む。国内でも経済再開に伴い企業の販促需要として筆記具の販売が上向くとみる。

同日、24年12月期を最終年度とする中期経営計画を発表。最終年度に営業利益で21年12月期比55%増の116億円をめざす。海外での直販体制の強化による拡販や新規事業開発に取り組む。設備投資に3年間で75億円以上を投じる。