なぜ日本人妃が朝鮮最後の王に嫁いだのか

https://president.jp/articles/-/27777

朝鮮は「植民地」という搾取の対象ではなかった

かつて、日本は韓国のことを大切に考えていました。今日の我々が想像する以上にです。方子(まさこ)妃の存在がそれを示します。日本は韓国・朝鮮人を同胞と見なし、皇族女性を韓国王族に嫁がせ、姻戚関係を結びました。その女性が方子妃です。

昨年の10月のいわゆる「元徴用工」裁判の判決文では、日本の不法な植民地支配下でなされた強制動員への「慰謝料」として、「元徴用工」の賠償権が認められました。しかし、日本は「不法な植民地支配」などしていません。

当時の韓国・朝鮮半島は日本の「植民地」ではなく、「日本の一部」だったのです。日本と半島の関係は例えるならば、かつてのイギリスとアイルランドとの関係に近いものです。イギリスにとって、インドは植民地でしたが、アイルランドは植民地ではなく、「イギリスの一部」でした。これと同じことが日本と半島との関係についても言えます。

日本が当時の半島を植民地という搾取の対象として見ていたのならば、皇族が韓国王族と姻戚になることはあり得ません。イギリスは植民地インドの帝室(旧ムガル帝国)に対し、王族を嫁がせるという発想すら持ちませんでした。ただの搾取の対象に過ぎなかったからです。皇族を嫁せた日本は半島を決して、そのように捉えていなかったのです。