「娘は理不尽に命を奪われた」 父が意見陳述 小5死亡事故
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb0a5094b1e8ef531803c13fa8acbece13af99ca

東京都葛飾区四つ木5の国道6号(水戸街道)で2020年3月14日、
近くに住む小学5年の波多野耀子(ようこ)さん(当時11歳)が軽ワゴン車にはねられて死亡した事故で、
赤信号を無視したとして自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)に問われた元配送業、
高久浩二被告(69)=埼玉県三郷市=の裁判員裁判が14日、東京地裁(西野吾一裁判長)であり、
検察側が懲役7年6月を求刑して結審した。判決は22日。

14日の公判では両親が意見陳述した。父暁生さん(44)の主な発言内容は以下の通り。

◇受験勉強を楽しみに

私たち夫婦にとって、この世で最も大切に思い、愛していたのが、一人娘の耀子でした。
耀子も私たち両親のことをとても愛してくれていたと思います。

耀子は幼い頃から、のんびり屋でマイペースな子でしたが、「継続は力なり」を地でいく子で、
何事にも根気強く取り組む子でした。

水泳、ピアノ、お囃子(はやし)、英語といろいろな習い事をしました。
どれもできるようになるまでには時間がかかりましたが、出来る様になるまで、諦めることを嫌う子でした。

その、ひたむきな姿と、持ち前のマイペース屋さんからくるほんわかした様子が相まってか、
習い事の先生方にもとても可愛がっていただきました。親の欲目かもしれませんが、
多くの人から愛されるキャラクターを持った子でした。

小学3年生から中学受験のための塾に通い始め、夜の8時または9時まで塾で勉強をしていました。
当初は慣れるまでに少し時間がかかりましたが、習い事で培ってきた継続する力を発揮して、
徐々に学力を付けていきました。

そのかいあって塾でも最上位のクラスに所属していました。
私に似て国語が得意だったので、やっぱり親子なのだなとうれしく思ったことをよく覚えています。
小学5年生になってからは受験勉強を楽しみにするまでに成長し、
志望校を決めるためにいろいろな学校の見学会にも行きました。

見学の際は在校生から声をかけられると照れくさそうにしていましたが、後でこっそり、
「この学校は気に入った」とか「この学校はイマイチだった」などと感想を教えてくれて、
志望校を真剣に考えている姿に大きな成長を感じ、ほほ笑ましく思いました。

耀子の部屋には、勉強のメモや私たち両親が作った勉強のスケジュール表などが至る所に張ってありました。
正にこれから6年生になって、いよいよ受験勉強本番となる矢先に、今回の事件に遭いました。

(以下長大な記事のため引用略)