【CNS】長距離列車での移動中や外出先、残業、深夜の勉強など、中国で小腹がすいた時の「相棒」となるのがインスタントラーメン。最近は原材料費の高騰に伴い値上げが相次いでいるが、若者層を中心に「インスタントラーメンはもう食べないから関係ない」という声も出ている。

 インスタントラーメンの「創始者」として知られる日本の最大手・日清食品(Nissin)は3月1日から、中国の工場で製造するインスタントラーメンの出荷価格を引き上げると発表。「辛ラーメン」をはじめとした韓国の大手メーカーも昨年8月から値上げに踏み切り、昨年10月段階の韓国メーカーの価格は前年同月比で11%上昇した。

 中国国内大手の康師傅(Tingyi)も春節(旧正月、Lunar New Year)明けに価格を10%以上引き上げ、もう一つの大手・統一企業(Uni-President Enterprises)の商品も約12%上昇した。

 一連の値上げについて、ネットユーザーの反応は冷ややかだ。「そもそも量が前から少なくなっていた」という「隠れ値上げ」の指摘や、健康志向が広まっている若者からは「脂っこくて、もう食べなくなった」という意見も。「今は高速鉄道が全土に普及して目的地にすぐ到着するので、以前のように長距離列車でインスタントラーメンを食べる必要はなくなった」とライフスタイルの変化を挙げる人もいる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/51b07b7ed1bedeab45eef0487cdf61820c2633dc