【ニューヨーク=村山誠】国連のアントニオ・グテレス事務総長は14日、ロシアが核戦力部隊の警戒態勢を引き上げていることに触れ、「かつては考えられなかった核戦争が、今や起こり得る」との懸念を示し、即時停戦を改めて訴えた。米ニューヨークの国連本部で記者団に語った。
 グテレス氏は「さらなる戦渦の拡大は全人類を脅かす。原子力施設の安全も守らなければならない」と語り、「結果はどうあれ、この戦争に勝者はおらず、敗者しかいない」と警告した。
 また、ウクライナ避難民らの人道支援のため、国連中央緊急対応基金(CERF)から4000万ドル(約47億円)を追加拠出することを発表した。食料や燃料の価格高騰で途上国も打撃を受けているとして、加盟国に支援を呼びかけた。

読売新聞

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