物理学の特殊な現象を理論的に明らかにし、文化勲章を受章した物理学者の近藤淳さんが誤えん性肺炎のため亡くなりました。92歳でした。
近藤さんは東京出身で、東京大学を卒業したあと、国の研究機関などで主に金属の性質を調べる研究を行いました。
そして、通常、金属は温度を下げると電流が流れやすくなりますが、極めて低い温度では逆に電流が流れにくくなる現象の研究に取り組み、1964年に理論的に明らかにしました。
この現象は「近藤効果」と呼ばれるようになり、ナノテクノロジーの分野で注目されるなど国際的に高い評価を受けました。
こうした功績から、近藤さんは2003年に文化功労者に選ばれたほか、おととし、文化勲章を受章しました。
近藤さんは今月11日、誤えん性肺炎のため亡くなりました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220316/k10013534021000.html
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