70年前から食べ物も飲み物も摂取していないという
83歳のインド人ヨギ(ヨガの聖者)について、
体の仕組みを15日間にわたって調査したインドの科学者たちが、
観察期間が何事もなく終了したことに仰天している。

ヨギのプララド・ジャニさんは前月22日から、
インド西部アーメダバードの病院に缶詰めにされ、
インド国防省傘下の国防研究開発機構の医師30人によって24時間態勢で
15日間にわたって観察された。

期間中、ジャニさんは一度も飲食せず、トイレにも行かなかった。

インドの生理学関連研究施設のディレクター、G. Ilavazahagan氏は、
「実験期間中、ジャニさんが液体と接触したのは、うがいと風呂の際だけだった」
と声明で述べた。

観察期間を終えた神経学者のSudhir Shah氏は、記者団に
「ジャニさんがどのように生き延びているのか、わからなかった。
何が起きているのか、まだ謎のままだ」
と驚きを表明した。

国防研究開発機構は、数か月以内に詳細な研究結果を明らかにする考え。

兵士たちが飲食をせずに生き延びる方法や、宇宙飛行士への応用、
さらには自然災害で閉じこめられた人びとが生き延びる方法などに
応用できるかもしれないと期待を寄せている。

https://www.afpbb.com/articles/-/2724999?act=all