ウクライナ難民133人を乗せたスペインのタクシー、ポーランドから無事帰還
3/18(金) 11:55
ウクライナからの避難民への救援物資をタクシーでポーランドに届け、空になった車で避難民をスペインに連れてこようと立ち上がったマドリードのタクシー運転手たち。14日に約30台のタクシーでマドリードを出発していたが、17日、約5000キロの旅を終え、133人の難民とともに無事マドリードに戻った。
マドリードでは、ウクライナ語で「ようこそ」と書かれた横断幕が掲げられ、沿道には大勢の市民が出迎えた。到着した難民の中には涙を流す人も。
往復40時間に及ぶ旅は、タクシーの運転手が自ら企画。総額およそ650万円の費用は、運転手の自費と寄付金で賄われた。
ホセ・マリア・ペレスさんは、約5000キロの道のりを運転し、難民を迎えに行った。
「ワルシャワで一夜を過ごし、次の夜からこの計画で最も美しく、困難な部分を行った。困難だった理由、それは彼らのつらい体験を聞いたからだ。多くの人が助けを必要とし、多くの人が救いの手を差し伸べていることに本当に心を動かされた」
スペインをはじめ欧州全域で、ウクライナからの難民を支援しようという動きが広がっている。
ワルシャワ近郊のナダジンに着くと、運転手たちは救援物資をタクシーから降ろして、マドリードまで難民を乗せていくスペースを確保した。午前1時過ぎ、タクシーの車列はマドリード中心部のサンアントン教会に到着。NGO団体の運営者でもある神父の出迎えを受けた。
2月24日のロシア侵攻以来、スペインでは約4500人のウクライナ人が難民として登録されているが、同国の移民相は実際の数はこれよりも多いと見ている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/199c40abbe140176c7b2737013a2b1cfdf38191c