被害情報を伝える投稿に、どんな危険性が潜んでいるのでしょうか。SNSのプライバシー問題などに詳しいITジャーナリストの三上洋氏は、地震発生時の女性が投稿する内容に、注意を呼びかけています。
三上洋さん「今回の地震でも、停電したエリアや時間が東京電力などから発表されていて、誰でも知ることができますよね。そこに『停電した』などと投稿すると、すぐには個人情報は特定されませんが、例えば、悪意のある人物が、その女性が過去に投稿したSNSの画像の背景などから行動分析し、自宅が特定される恐れがあります。」三上さんによると、停電のエリア情報と、過去の投稿内容を重ねることで、住んでいる場所などが特定される可能性があるということです。
では、どんな対策が必要なのでしょうか?「リアルタイムでつぶやかないこと。リアルタイムだとそのときの情報と照合されるおそれがあるので、時差をおいて投稿することも有効だと思います。」また、地震発生時、自宅のベランダや周辺で撮影した動画や画像などは、部屋の背景や建物がうつるため場所の特定につながる可能性があるといいます。
三上氏は、「女性の場合、ストーカーや、つきまといなどに巻き込まれる危険性があるため、十分に気をつけることが必要だ」と注意を呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef9dc22a063ac593c4110f3e439452fe1e9c646b