【パリAFP時事】著名なロシア人ピアニスト、ボリス・ベレゾフスキー氏(53)が、ウクライナへの圧力を強化するため首都キエフに対する電力遮断を呼び掛け、クラシック音楽界に衝撃を与えている。
1990年のチャイコフスキー国際コンクール優勝者で、世界中で公演活動を行ってきたベレゾフスキー氏は10日、政権寄りテレビ局のトーク番組で「彼らを気遣うことをやめ、包囲して電力を遮断できないのか」と発言。「西側メディアが言っていることは全くのうそだ」とし、「われわれはこの戦争に勝利する必要がある」と述べた。
これに対し、ドイツ出身のピアニストで指揮者のラルス・フォークト氏はツイッターに「元友人からのこれらの発言は信じられない。友情は正式に終わりだ」と投稿。ベネズエラ人ピアニストのガブリエラ・モンテーロさんも「とてもがっかり。音楽的偉大さと共感は、必ずしも両立しない」とツイッターに書き込んだ。
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