東名あおり事故 デマ書き込みの5人に計176万円の賠償命令
https://news.yahoo.co.jp/articles/a118ebc21f30ad2c9f84c96da92c71d437245280
神奈川県の東名高速で2017年6月に起きたあおり運転による死亡事故と関係があるかのようなデマを
インターネット上に書き込まれたとして、北九州市の会社社長が書き込みをした5人に計550万円を求めた訴訟の判決が18日、
福岡地裁であり、松葉佐(まつばさ)隆之裁判長は5人に対し計176万円を支払うよう命じた。
訴えていたのは、「石橋建設工業」の石橋秀文社長。事故で17年10月に逮捕された容疑者と名字が同じ上、住所地も近かったため、
親族関係もないのにネット上に親だと書かれた。また、同社が容疑者の勤務先かのように書き込まれた。
19年3月に書き込んだ8人を提訴し、3人は和解や調停に応じたが、5人は「名誉毀損(きそん)の意図はなく、社長らの社会的評価を
下げたとまでは言えない」などと争っていた。
判決は、多い時には1日100件以上の嫌がらせや無言電話が同社にあり、一時休業を余儀なくされたと認定。5人の書き込みは
社長らの「社会的評価を低下させた」と指摘したが、故意は認められないと判断した。命令額は最初に関連付ける書き込みをした
埼玉県の男性が44万円、その後に拡散する書き込みをした4人がそれぞれ33万円。埼玉県の男性は名誉毀損罪で在宅起訴され、
罰金30万円の判決が確定している。【平塚雄太】