東部・台東県成功鎮に日本統治時代から残る日本式民家の修復が、約2年に及ぶ工期を経て完了した。
今後は文化施設として活用される予定だ。
この建物には、台湾で半生を過ごし、1922(大正11)年から台東庁新港支庁長を務め、港や道路、下水道などのインフラ建設に尽力した茨城県出身の菅宮勝太郎が退任後に暮らした。
当時の東部にあった日本式民家としては比較的珍しい2階建てで、菅宮は2階のバルコニーでコーヒーを飲みながら、ふるさとのような漁港の風景を見るのが好きだったとされる。
戦後は診療所となり、90年代にはカラオケボックスに改築する計画が持ち上がったが、地元の教会関係者が2000万台湾元(約8400万円)余りで建物を購入。
宿泊施設などとして活用され、2003年には県の歴史建築に登録された。
数年前の台風で損壊したものの、教会関係者や地元住民らが設立した団体の働きにより文化部(文化省)の補助金を受け、約2300万元(約9600万円)かけて修復が行われていた。
団体関係者によると、19日には修復完成を記念した式典が行われる予定。
菅宮の子孫から寄せられたビデオメッセージを上映し、修復後の感想や思いを伝えるとしている。
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