累計1000万部売れた「ケータイ小説の生みの親」の商魂がたくましすぎて凄い [475014536]
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30歳過ぎで脱サラ→破産→初小説が300万部の大ヒット…ケータイ小説の生みの親・Yoshi(57)が語る“現在地”
https://bunshun.jp/articles/-/52645
――読者の反応も取り入れているんですか。
Yoshi 今じゃネット小説とか漫画では当たり前になってますけど、それまでの作家って、書店での発売後にしか読者の反応を知る術はなかったわけですよね。
だけど僕は1話をアップする度に送られてくる読者からのメールを全部読んで分析して、また1話目を書き直してたんです。
「10万人いた読者が8万人に減るのには理由があるはず」
――読者の感想を読んで次の話に活かすというより、リリースしたエピソードをまた書き直されていたんですね。
Yoshi 1話ごとに100回は手を入れているんじゃないかな。だから原型をとどめていないというか、最初にアップしたときとは全然違う話になってますね。
iモードで『Deep Love』を発表したとき、1話目を10万人が読んで、2話目になると8万人、3話目で7万人と落ちていって、その後は話数を経ても5万人から読者は減らなかった。その数字を見ながら僕は執筆をしていたんです。
――マーケティングしながら話を作っていたんですね。
Yoshi 10万人いた読者が8万人に減るのには理由があるはずで。だから離れてしまった理由を探すために、読者にウケるものが何か徹底的に追求していったんです。オーディエンスの反応で演奏を変えていくライブミュージシャンみたいなものですよね。
ただiモードで読まれるだけじゃお金にはならないから、そこは大変でしたけども。
――PV数に応じてドコモからお金がもらえるわけじゃなかったんですね。
Yoshi 違うんだよね。だからずっとドコモを恨んでましたよ(笑)。そのとき直感的に「物語の中にアクセサリーを登場させておこう」とひらめいて、小説の中に入れ込んだんです。
で、その後、ヒロインの女子高生・アユと、彼女と惹かれあう少年・義之を結ぶアクセサリーのデザイン画を自分でババっと書いて作ったら、それだけで数億円儲かりました。
――すごい商才ですね。Yoshiさんは今日、そのネックレスはされてないですか。
Yoshi されてないですね(笑)。それに、『Deep Love』の本だって出版社から書籍化される前は自費出版で、自分で刷って売ったんです。10万部出荷しました。
――自費出版で10万部とは凄まじいですね。Yoshiさんが宛名ラベルを貼って発送したんですか。
Yoshi さすがに手に負えなくなって途中から業者にお願いしましたが、最初は夜なべしてやっていましたよ。
しかも当時はまだネット決済みたいなプラットフォームもなかったから、郵便局留めで本の代金を送ってもらっていたんです。
――10万部だと、とんでもない量の現金が手元にきちゃいますね。
Yoshi たしか送料込みで1500円くらいの売値だったんですけど、最初に郵便局にお金を取りにいったら、その時点で1000円札と小銭で1500万円くらい送られてきてて。
事務所に帰って全部の封をあけてお札と小銭を分け、送付先の住所をエクセルに入力してね。
――地味な作業をコツコツやられていたわけですね。
Yoshi 佐川の配送伝票もとんでもない量でした。しかも10万部だから、急に億単位のお金が入ってくるわけですよ、破産した1年半後に。
――そういうときって税務署がきたりするんですか。
Yoshi すぐ来ました。税務調査だっていってね。まあ最初から会計事務所にお願いしてたからなんの問題もなかったですけど。
――確定申告の職業欄はなんと書いていたんですか。
Yoshi その当時は「出版業」かな。
――「執筆業」ではないんですね。
Yoshi 確かに小説書いてたんだからそれでもいいよね。ただ、僕自身は事務所の社長で、作家「Yoshi」はその事務所に所属するタレントみたいな感覚なんですよ。
――「Yoshi」という存在をブランディングしているようなイメージですか。
Yoshi そうですね、会社の大切なブランドですよね。何を発言するかとか、どんな仕事を受けるかとか、トータルコーディネートしているような感じです。
――では今日は久しぶりにYoshiさんとして喋っていただいているということでしょうか。
Yoshi たしかに久しぶりにYoshiとして話してるね。でももうほとんど素だね(笑)。昔はもっと尖ってて話しかけにくい雰囲気だったと思いますけどね。
才気走ってたというか、直感的に仕事の良し悪しを見分けてね。ブランドの価値を落とすような仕事は何億積まれてもやらなかったですから。
――具体的にどんなお仕事を断ったんですか。
Yoshi インスタントラーメンの蓋に小説を書く仕事は断りましたね。ただ何十万食と出荷するから、受けていればそうとうお金にはなったと思いますけど。
――『Deep Love』は小説を読まない層にまで読者層を広げたからこその「カップ麺の蓋」という気もします。一方で、いわゆる文学ファンからは冷ややかな態度を取られたそうですね。
Yoshi 昔からある文学の手法に照らし合わせたら、僕の書き方はメチャクチャでしょうからね。「2ちゃん」でもそうとう叩かれました。
――2ちゃんねるでエゴサーチされてたんですね。
Yoshi 当時はね。ただね、僕の作品は「どこにもない何か」だったので、それがうまいか下手かは比べようがないと思うんです。
ガラケーは横8文字しか表示できなくて、漢字にルビも振れない。そんなフォーマットに書く作品なんだから、これまでの小説と同じになりようがないですよ。
――たしかにガラケーで難解な長文を読むのは厳しいですよね。
Yoshi どんどん高度で難解になっていったゲーム業界に『パズドラ』が出てきて大ヒットしたみたいに、小説が文学になり、芸術の域まで達したとき、「誰も読めないよ」となる。
僕がやったことは『パズドラ』と同じで、小説を「誰でも楽しめる娯楽に引き戻す」ことだったんですよ。
――Yoshiさんの狙いが時代や業界にぴったりあってたんですね。
Yoshi 予備校の講師や米屋の手伝いをしてきて、業界を何も知らない自分がなぜそこで活躍できたのかといえば、「水を得た魚」だったからだと思います。
小説を出して映画の監督もやって脚本も書いたし、作詞もしました。だけどそれまで僕は映画監督になる勉強もしたこともないし作詞だってやったことはなかったわけで。
――作詞は、倖田來未さんの『flower』ですね。オリコンチャート4位に入った、ヒットソングです。
Yoshi 詞を考えた時間は4、5分です。なにか練習したわけじゃなくて、思い浮かんだものをそのまま出しただけです。
自分が苦手なことって、アイデアを思い浮かべることすら難しいんです。でも逆を言えば、直感で思い浮かべる事ができれば、もうそのジャンルで才能があるってことなんですよ。
――好きや得意を生かせばいい、ということですね。
Yoshi 僕は今57歳で3歳の子どもを育ててるんです。その子を見ていると分かるんですけど、子どもって周りの雑音を気にすることなく、直感的にものを選びますよね。僕の子は機械が好きみたいで、ねじなんかをじーっと見てる。それこそが信じるべきもので、自分の本当の心の声=直感なんだと思うんです。
でも大人になるにつれ、多くの人は、自分の心の声より常識や人の意見、富や名声に惑わされていってしまう。だからこそ、心の声を聞くための「リセット」が必要なんです。
――そのための「破産」や「石垣島」だったんですね。
Yoshi そうです。みんな魚なのに飛ぼうとするような、無茶な努力をしているからつらいんです。自分に合ってない生き方をしてるんですよ。
でも嫌われたくないから、部下や友だちに「お前、才能ないよ」と言ってあげられないでしょ。だから僕は今そういうメッセージを伝えるための本を書いてるんです。それが自分の最後の仕事かな。それこそ、「セミナーなんか受けるから成功できないんだセミナー」とか、やってみたいですね(笑)。 ソース1から読んだ、ええやん、属性にとらわれてなくて >30歳過ぎで脱サラして破産もして、米屋をやっている姉夫婦の家に居候しながら、1日500円で暮らしていたんです。
これもうケンモメンだろ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています