16日に利払い期限を迎えたドル建てロシア国債について、保有者がドルで利子を受け取ったことが17日、分かった。
欧米の金融制裁の影響でロシア政府が利払いができずに債務不履行(デフォルト)に陥る事態はいったん回避されたが、
今後も利払いや元本など巨額返済の期限が次々に迫り、デフォルト危機は続く。
ロシア政府は17日、ドル建て国債の利払い計約1億1700万ドル(約138億円)の手続きを実施したと発表した。
中継銀行である米JPモルガン・チェースがロシアから資金を受け取り、支払いを代行する米シティグループに移され、債権者に支払われたという。
最悪の事態は回避されたものの、次々と返済期日はやってくる。21日には6600万ドル(約78億円)、28日には1億200万ドル(約120億円)の利払い期日を迎える。
これらはユーロやルーブルなどでの代替支払いも可能な契約だが、31日には4億4700万ドル(約527億円)の支払期限が来る。
猶予期間は15日だ。そして4月に入ると元本返済も始まり、4日には21億2900万ドル(約2512億円)の支払期限を迎える。
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