【解説】 戦争犯罪とは? プーチン大統領を裁くことは可能なのか
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシア軍が産科・小児科病院を攻撃したことを「戦争犯罪」だと表現した。
意外かもしれないが、赤十字国際委員会(ICRC)がウェブサイトで説明するように、「戦争にもルールがある」。
ジュネーヴ諸条約をはじめとするさまざまな国際条約や合意によって、戦争のルールは定められている。
戦争犯罪とは何か
戦時に関する国際法では、市民や市民生活の要となるインフラは故意に攻撃してはいけないとされている。
また、無差別攻撃を目的とした兵器や、悲惨な被害を及ぼす兵器は使用が禁止されている。化学兵器や生物兵器、対人地雷などがこれに当たる。
病人や負傷者は(負傷兵も含めて)、手当てを受ける権利がある。負傷兵にはさらに、捕虜としての権利が与えられる。
他にも拷問や、特定の集団を破壊しようとするジェノサイド(集団虐殺)も、様々な条約などによって禁じられている。
戦時中の殺人や強姦、集団処刑など深刻な犯罪は、「人道に対する罪」と呼ばれる。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60746620