COBOLコンパイラ「gcobol」が発表 2022年3月16日
COBOL向けコンパイラプロジェクト「gcobol(gcc-vobol)」の立ち上げが3月14日に発表された。
将来的にGCCへのマージも視野に入れているという。
gcobolは新しいgcc COBOLコンパイラ。現時点ではGCCのフォークとして実装されている。
プロジェクトを立ち上げる理由について、COBOLは記録優先のI/O向けのコンパイル言語としてニッチなニーズを満たす言語であり、
CGI Webアプリケーションなどで自由なフォームのランタイム変数などを削減できるなどの特徴を備えると主張。
現在1000億行以上が使われており、毎年数百万単位で増えているという。
また、メインフレームアプリケーションからのマイグレーションにおいて、
フリーのCOBOLコンパイラが必須であることも背景としている。
そのため、gcobolプロジェクトは、Linux上のメインフレームアプリケーションをコンパイルできるCOBOLコンパイラを目指すとしている。
なお、GnuCOBOLとの違いについて、gcobolはCOBOL向けのgccフロントエンドを実装し、
gccバックエンドを呼び出して実行可能なコードを生成するのに対し、
GnuCOBOLはCOBOLトランスレーターとしてCOBOLをCにコンパイルしてgccを呼び出し実行可能なコードを生成すると説明している。
将来GCCメンテナーの関心を得られれば、GCCとの完全統合の方向性を探りたいと記している。
https://mag.osdn.jp/22/03/16/171900