
https://news.yahoo.co.jp/articles/14746ea8b4f3003084642f99f5d796f8f390c175?page=2
60代記者が振り返る「社会主義国で生まれ育った人」との会話
それから間もなくソ連はロシアになって、さらに長い歳月が流れたある日、古い知人が「夫です」と連れてきたのは、格闘家かと思うほど体格のいいロシア人。
人懐こい笑顔で完璧な日本語を話す彼、パーシャと彼女は地方で起業したという。パーシャはすっかり日本社会になじんでいて、居酒屋で飲んだときも、「ハイ、おしょうゆ」なんて言って、人数分の刺身小皿に注いだりしているの。
その彼が酔って言った言葉がいまでも耳にこびりついて離れないんだわ。「ソ連時代って、国の中はパラダイスだったんだよ。
仕事が終わったらみんなで集まって飲んで歌って。競争がないから仕事はテキトーでいいし、争うことなんてほとんどない」。