1日1万9千回打てるのに、実績は1割――。新型コロナの3回目接種を加速しようと、東京都が独自に設けた14カ所の大規模接種会場で空きが目立っている。思わぬ低調ぶりに、都の担当者も首をかしげている。

 「接種される方、ご案内します」

 15日午後、東京駅に隣接する都の「行幸地下」会場で、係員が行き交う人に声をかけていた。1日最大4千回を接種できる同会場は、この日から事前予約なしで接種を受けられるようになった。様子を見た30分間で、15人ほどが入っていった。係員の男性は「去年の接種と比べると来場者はかなり減っている」と話した。

 オミクロン株による第6波の収束が見えない中、コロナ対策で都がいま最重視するのがワクチンの追加接種だ。

 16日時点で都民全体の接種率は33・3%で、3月下旬には約40%が接種を終える想定。昨夏の第5波では、2回目の接種率が40%に到達した後、感染者数が減少しており、都は40%の早期達成を目指している。

1会場の運営費、8億5千万円
 都は昨年12月に医療従事者…(以下有料版で,残り1689文字)

朝日新聞 2022年3月20日 17時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQ3L7DNQQ3GUTIL052.html?iref=comtop_7_04