一方で、国内ではウクライナ支援、ロシア排斥の風潮が主流だ。ロシア文化やロシア料理が攻撃されたり、ロシア発信の情報はすべてフェイク扱いとされる一方、ウクライナに対しては憐憫(れんびん)の情をあおるような報道も多い。三池代表は、ロシアを絶対悪とする風潮や、ウクライナを必要以上に哀れむ論調にも疑問を唱える。

「両親と息子が戦闘地域から近いところにいるウクライナ人女性は、勤め先の飲食店で客から『大変だね』と同情されたときの言われようが、すごく悔しかったと話していた。何も知らないくせに、口先だけでと。日本が大好きで死ぬまで日本にいると話していたウクライナ人デザイナーは今、率先してデモの先頭に立っている。デモの資金源に彼の商品の販売も手伝っているが、チャリティーのようにはしないでくれと。ウクライナというだけで二言目には哀れむかのような風潮が、彼らのストレスになっている部分もあります」

ロシアを攻撃する感情も、ウクライナを哀れむ感情も、どちらも戦争終結のためにできることをしたいという正義感によるもの。三池代表は、気持ちがはやるこんな時こそ、表面的ではなく両国を知ることから始めてほしいと訴える。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fd04d8aca241b6fabdd175375302a4e9271e674c