米ファイザーCEO、ワクチン「4回目接種が必要に」
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【ニューヨーク=西邨紘子】米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は新型コロナウイルスのワクチンについて4回目接種(2回目の追加接種)が必要になると話した。13日、米TV番組で発言した。将来的にはインフルエンザと同様に、年1回のワクチン接種が必要になるとの見方を示した。

ブーラ氏は、ファイザー製のコロナワクチンが3回の接種で変異型「オミクロン型」に対しても重症化を防ぐための高い効果を持つとの認識を示した。

一方で「感染自体を予防する効果はあまり高くなく、効果もそれほど長い期間持続しない」と認め、2回目の追加接種の必要性を示した。

ファイザーは現在、すべてのコロナ変異型に有効で、さらに予防効果が少なくとも1年間続く次世代ワクチンの開発を進めているという。ブーラ氏は、追加接種向けにこのワクチンを実用化できれば「接種を忘れずに受けることも簡単になり、皆が本当の意味で(コロナ流行前の)元の生活に戻れるようになる」と説明した。

同社が2月に米国で緊急使用承認の申請を先延ばしした5歳未満向けワクチンについては、予定通り4月に米食品医薬品局(FDA)などに追加データを提出できるとした。効果が確認され、当局の審査が早いタイミングで進めば、5月にも接種を開始できると語った。