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ウクライナには「ネオナチ」という象がいる (これはロシアのプロパガンダではありません) [752952271]
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2022/03/23(水) 20:03:09.59ID:FuTzmuMT0?2BP(1000)

1.「これはロシアのプロパガンダではありません」

 英語で「象が部屋にいる」という言い回しがある。

 どういうことかというと、「あんなにも大きな象が部屋にいたとしても、あえて見なかったことにする」という意味である。誰もが知っていることだとしても、なかったことにしたほうがいい。そういうことは確かに世のなかにはあるかもしれない。

 プーチンが、「ウクライナを非ナチ化する」と宣言したとき、大方の人々は狐につままれたような反応で、そのうち識者や国際政治学者はこぞってプロパガンダであると断定しだした。だが、本当にそうなのだろうか。

 アメリカの政治専門紙である「ザ・ヒル」は、2017年に、「ウクライナの極右の存在は決してクレムリンのプロパガンダではない」と題された記事で、こう警告している。
https://webronza.asahi.com/national/articles/2022032200001.html?page=1
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2022/03/23(水) 20:04:34.63ID:FuTzmuMT0?2BP(1000)

それでもこう考える人はいるだろう。欧州の極右やネオナチの話などよくあることじゃないか。極右やネオナチがいないところなんてないじゃないか。それを取り上げるのはロシアの言い分を肯定してしまうことになってしまうだけではないか。
(中略)
しかし、これが他の国の極右やネオナチの事情とかなり違ったクリティカルな状況だということは、強調しておくべき話なのだ。

 これを先に概略として記しておくと、次のようになる。

 ・ウクライナでは極右・ネオナチと呼ばれる勢力が政権や行政や司法に関与していること。

 ・その極右勢力が軍事化したのみならず、国軍勢力の中核におり、「世界で唯一ネオナチの民兵が正式に軍隊になった」国であること。

 ・その様々なセクトが一般人への軍事訓練などを続けながら勢力をウクライナの政治から文化まで拡大しつつあったこと。

 ・彼らは民主主義的な価値観を肯定しておらず、さらに政権のコントロールを必ずしも受け入れておらず、将来的に民主主義への敵対勢力となる可能性があること。

 ・世界の極右やネオナチのハブ的存在になっており、ISのように世界的にネットワークを広げて、コントロール不能になることすら考えられること。

 ・またウクライナの過去のナチス協力をめぐる「歴史修正主義」がウクライナを席巻しており、すでにイスラエルをはじめ、関係する国々から強く批判されていたこと。
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2022/03/23(水) 20:06:43.47ID:FuTzmuMT0?2BP(1000)

なお、この論考がプーチンの侵略戦争を支持したり、正当化する目的で書かれていないことも明記しておく。

 ウクライナに極右・ネオナチ問題が深刻であったとしても、それを解決するのはただウクライナ国民である。

 ウクライナに深刻すぎる極右・ネオナチ問題があるというのはプロパガンダではない。しかし、それを侵略戦争の理由とするのはプロパガンダであるということだ。
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