「国際宇宙ステーションが落ちるぞ」は本当か ロシア宇宙企業トップの脅しを検証する
ISSが直ちに落ちることはない
ロシアによるウクライナ侵略の影響は、国際協力と平和をうたう国際宇宙ステーション(ISS)にも及んでいます。
ロシア国営宇宙開発企業、ロスコスモス社トップであるドミトリー・ロゴジン総裁は自身のTwitterアカウントで、
非専門家の誤認を狙ったであろう投稿を繰り返していますが、それはおよそ平和とはかけ離れた内容です。
その内容を検証してみましょう。
「ISSの軌道変更はロシアのプログレスMS補給船のみで行われている。
米ロ協力が損なわれたら一体、誰が軌道維持や宇宙ごみ回避の噴射を行って、米欧に落ちるのを防ぐのだろうか。
インドと中国を、500tの物体が落ちるかもしれないという脅威にさらすのか? ISSはロシア上空を飛行しないので、
すべてのリスクはアメリカ次第だ」
しかし、実際にはこのような事態は考えづらく、また、情報の間引きもあります。さらに認識の間違いも。
そこで正しい情報を補うことで、ロゴジン総裁の発言を検証してみます。
https://trafficnews.jp/post/116870