「ポーランドのホテルでイ・グン元大尉に会った」と主張する人も… 彼は現在どこに=韓国報道

保守系YouTubeチャンネル「カロセロ(縦横)研究所」が国際義勇軍と自称してウクライナに無断入国した海軍特殊戦団(UDT/SEAL)出身のユーチューバー、イ・グン元大尉(38)について疑惑を提起した。

縦横研究所は22日、YouTubeの生放送を通じてイ・グン元大尉に関する追加疑惑を見つけたとして、あるネットユーザーの書き込みを共有した。この書き込みをしたAさんは、自身をポーランド交換留学生だと紹介し、ポーランドでイ元大尉に会ったと主張した。

また「私がいるところはとても安全で銃声も聞こえない、治安が良いところだ」とし、「イさんと撮った写真もあり、今も同じホテルに泊まっている」と語った。

続いて「ここにはウクライナ人もたくさんいる。YouTube用の撮影機材があり、(イ元大尉の)隣には韓国人が2人いた」と説明し、さらに「合計3人で、2人は撮影アシスタントだと言っていた」と伝えた。

Aさんは「イ元大尉が演技をしているので、最初は俳優だと思った」とし、「ここで戦争映画のような撮影だけを行うと言っていた。ホテルで毎朝早起きし、朝食を食べながら一行と撮影の進行を心配していた」と明らかにした。

続いてAさんは「(イ元大尉が)撮影する姿を見て本当にすごいと感じた」とし、「イ元大尉が撮影中にアシスタントの人たちに実戦のようにしなければならないと小言や文句を言っていた。本当に情熱的な俳優みたいだった」と語った。

さらにAさんは「現在イ元大尉と自分がいる場所は、ウクライナ国境には絶対に行けない安全地帯だ」と強調した。ただし、Aさんの主張が事実かどうかは確認されていない。

これを伝えた縦横研究所は「情報の真偽を確認するため、Aさんに連絡を取り続けているところだ」とし、「情報提供の内容が事実ならば、イ元大尉は韓国の国民に対して詐欺芝居を繰り広げていることになる」と語った。

一方、無断でウクライナに入国したイ元大尉は、私戦罪については処罰を免れるものとみられる。連合ニュースによると21日、ソウル警察庁国際犯罪捜査第2係は無断でウクライナに入国したイ元大尉ら約10人に対する告発を受理し、旅券法違反の疑いで捜査を進めているが、今のところ私戦罪の適用は難しいと判断している。

韓国は国際条約であるハーグ陸戦条約に批准している国家で、この条約では自発的に交戦に参加することを保障しているからだ。第3国の国籍を有する者が参戦することが第3国法によって認められるかどうかについては学界で一部見解が分かれるものの、私戦罪で処罰した前例がないという点が、警察側の判断を難しくさせている。

ただし警察はイ元大尉のSNSの内容を調べ、ウクライナに行った目的や実際の戦闘行為の有無などについて把握を進めいている。また、イ元大尉とともに出国し、16日に帰国した2人のほかに、さらに1人が今月19日に帰国したことを受け、自家隔離が終わり次第、旅券法違反の疑いで捜査する方針だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e5c7a4c42acd27a09d5212d02433ece34293e634