コロナ後遺症で長期化する「筋力低下」…訴えた4割が「今も継続」
2022/03/24 13:21
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20220324-OYT1T50146/

神戸市は、新型コロナウイルス感染者の約半数が 倦怠けんたい 感やせきなどの後遺症を訴えたとする調査結果を公表した。
市は今後、後遺症に悩む人向けの無料健診を実施するなどの対策を進める。

調査は昨年12月〜今年1月、変異株「アルファ株」が流行していた昨年4月に感染した4276人を対象に実施。1608人から有効回答を得た。

調査結果では、48%の771人が「後遺症あり」と答えた。
症状を複数回答で尋ねると、「だるさ(倦怠感)」が56%で最も多かった。次いで「筋力低下」「せき」「息苦しさ」がそれぞれ36%で並び、「味覚障害」が32%と続いた。

後遺症が治るまでに要した期間は半数近くが30日以内だった一方、長期化するケースも目立ち、
「筋力低下」を訴えた約4割にあたる92人は「今も継続」と回答。
リハビリを支援する取り組みの充実を求める声も寄せられた。

後遺症が残るかどうかは基礎疾患の有無で大差はないといい、市は「コロナを侮ることなく、感染対策を徹底してほしい」と呼びかけている。