雷が鳴り出したら、金属を身につけている場合は直ぐに捨てるとか言いましたが、これは間違った安全法です。
それは、人間のからだその物が小さな金属よりも多くの落雷を引きつける作用があるからで、雷は金属を身につけているいないに関わらず体に落ちてきます。
実は金属片を身につけている事で、体に雷が落ちた時にその身につけている金属片部分周辺に"部分沿面放電"が発生し、
熱傷(火傷or電紋)が生じますが、それらは二度以下の浅い熱傷で容易に治癒することが出来ますし、
それにより致命的な体を流れる電流(体内伝導電流)は減少するという研究報告があります。つまり金属片は捨てても意味がないばかりか、
身につけている事により、身体への直撃雷による致命的な傷害を減少させる効果がある訳です。
 落雷で死亡事故になるのは直撃あるいは側撃で、落雷電流が"伝導電流"となって人体に流入する時に限られます。
ちなみに、皮膚、衣服、レインコート(ゴム引き含む)、ゴム長靴等、すべて落雷電流を防止する絶縁効果は無く、直立する人体は落雷に対して、約300オームの導体として作用します。

http://www.tk5.jp/tadashi/04_fm/fm_rep02.html