栃木県上三川町の県営住宅の一室で、頭部を刃物で切られたり刺されたりした女性の遺体が見つかった事件で、県警は24日、母親の遺体を遺棄した疑いで上三川町、自称イラストレーター女(28)を逮捕した。県警は、容疑者が母親の死亡に関与した疑いもあるとみて調べている。

逮捕容疑は2月中旬ごろ〜3月10日ごろ、同居する母親の会社員女性(54)の遺体を部屋のベランダに放置して遺棄した疑い。県警は認否を明らかにしていない。

県警によると、3月8日、母親の勤務先から「2月中旬から無断欠勤していて連絡が取れない」と連絡があった。同日、自宅を訪問したが見つからず、同10日に検証した際、ベランダで遺体を見つけた。

捜査関係者によると、遺体は布などに包まれた状態で、着衣は身に着けていた。頭や顔などに刃物で切られたり刺されたりした傷が数十カ所あった。

容疑者は、母親のパスポートを使って出国したとして、旅券法違反の疑いで千葉県警に今月上旬、逮捕されていた。英国に渡ったが現地で不正が発覚して強制送還された。

https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/568995