https://news.yahoo.co.jp/articles/fa3c0e7bc292bbd70a3bef78f159a733f6a9295b
「家庭用冷蔵庫」販売員が本当に買っている3機種と絶対に買わない1機種
―[家電屋さんのトリセツ]―
皆さん、こんにちは。関東の某家電量販店に、十数年間務めている店員のスズキです。黒物から白物まで、ジャンルを問わずさまざまな商品の販売に携わり、店長も務めたことがある私が、日々の生活に役立つ家電の情報をお届けしていきます。
「家庭用冷蔵庫」の正しい選び方は?
前々回は「最新ドラム式洗濯乾燥機」、前回は「最新縦型洗濯機」と2回にわたって洗濯機を取り上げました。
洗濯機は春の引っ越しシーズンに買い替えの需要が高まる家電のひとつ。今回はその流れで、同じく需要の高まる「最新冷蔵庫」をテーマに「販売員が本当に買っている3機種と絶対に買わない1機種」をそれぞれ紹介したいと思います。
ファミリー向けの大型サイズの売れ行きが好調
冷蔵庫の中でも、特にファミリー向けの大型サイズの売れ行きが好調なので、容量が450Lのものからセレクトしました。
冷蔵庫は家電のなかでも高価なうえに毎日、使い続ける商品なので、自分の希望やライフスタイルに適した一台を探してみてください。
▼三菱電機「MR-B46G」
1位は、’21年4月に発売された三菱電機の「MR-B46G」で、実勢価格は15万円程度です。
MR-B46Gの特徴は455Lと大容量ながら、横幅が60cmとスリムな点。今回、取り上げたほかの冷蔵庫の横幅は65cmで、その差はわずか5cmしかありませんが、実はこの5cmの差が搬入に大きく影響します。
マンションでも搬入しやすいサイズ感
横幅が60cmですとマンションでも搬入しやすいですし、2階に台所がある一軒家でも階段を持ち運びやすいというメリットがあります。
もちろん性能も優れていて、AIが使用者の生活パターンを学習し、部屋別に最適な運転を行ってくれる「全室独立おまかせA.I.」を搭載しています。
ほかにも、肉や魚、野菜を自動でおいしく冷凍できる「切れちゃう瞬冷凍A.I.」や、氷点下なのに凍らず生のまま保存できる「氷点下ストッカーD A.I.」の機能があるのもうれしいですね。
▼日立「R-HW48R」
2位は日立の「R-HW48R」で、’21年3月に登場した容量478Lの冷蔵庫です。
実勢価格は20万円程度と、今回取り上げた製品の中では高価な部類ですが、コロナ禍の生活にピッタリな機能を持っているのがおすすめできる理由。その機能は、冷蔵室全段をチルドとして使える「まるごとチルド」です。
あると便利な機能が満載
約2℃の低温で、菌の繁殖を抑えて作り置きした料理や下ごしらえした食材をおいしく保存できますし、うるおい冷気でラップなしでも乾燥や変色を抑えてくれます。
急いで冷やしたいときに役立つ「クイック冷却」や、乾燥を抑えて凍らせない温度で肉や魚をおいしく保存する「特鮮氷温ルーム」、野菜を眠らせるように保存できる「新鮮スリープ野菜室」といったうれしい機能を搭載している点もセールスポイントです。
▼パナソニック「NR-F507HPX」
容量が多いものをお探しの方は、3位に選んだパナソニックの「NR-F507HPX」を検討してみてはいかがでしょうか。
’21年3月発売のNR-F507HPXは500Lと大容量。まとめ買いがしやすいですし、出し入れも行いやすくなっています。実勢価格は20万円程度です。
性能面では「AIエコナビ」を搭載することで、各部屋の使い方などを見極めるセンサーが省エネ運転を実現。
業務用レベルの急速冷凍で調理効率が向上
肉や魚が凍り始めるギリギリの温度で酸化を抑えておいしく保存できる「微凍結パーシャル」や、約1週間、野菜を新鮮に保つ「Wシャキシャキ野菜室」のおかげで、まとめ買いも安心です。
また、業務用レベルの急速冷凍で、解凍と加熱後のおいしさがアップする「はやうま冷凍」や、3分であら熱が取れる「はやうま冷却」が採用されているのもポイント。
調理の効率をアップさせることができます。
おすすめできない「家庭用冷蔵庫」
一方で、あまりおすすめできないのは、’21年11月にリリースされた東芝の「GR-T460FK」です。容量は462Lで、実勢価格は16万円程度とお財布に優しいのは魅力的。
東芝の冷蔵庫の特徴である、真ん中に野菜室があるので、出し入れが行いやすいのもうれしいですね。
大風量冷気で「芯まで一気にスピード冷却」したり、約30分で「サクッとスピード解凍」できたりと、決して悪い製品ではありませんが、オススメで紹介した冷蔵庫と比べると、特徴が弱い印象。実際に売り上げを見ても、オススメの製品に遅れを取っています。